隠れている超能力者

この世には、聖なる世界があるという。

日本に本格的なヨガを導入された、沖正弘氏の著書「ヨガの喜び」にそう書いてあった。
沖氏のこの本は、ぼくの愛読書で、人間を深く追求した哲学書として最高の書だと思うのだが、あまりにもさらりと流すように簡単に、重要なことが書かれているので、すぐにはわからない。

しかし、キリスト教の聖書、福音書に匹敵するほどの名著だと力説したい。

その「ヨガの喜び」16ページに、聖的な世界がある、とある。また254ページにも、聖人の喜び、聖なる世界について書かれている。

それはどこにあるのか、聖なる世界とはどこなのか、聖人とはだれなのか、何をしているのか、だれもしらない。

デビルマンみたいなもんである。

ただ、想像するだけである。

バビル二世とか、モブサイコなどのマンガに出てくる超能力者は、実際にいる、とぼくは思っている。

われらが使っている、このインターネットというシステムも、彼らのネットワークをまねたものにちがいない。

聖人たちが超能力者の集団なのかはわからない。

しかし彼らは、何の電気機器も必要とせず、どんな回線も、アンテナも電波送信器も必要としないが、おのおのの能力を使って、地球上でクラウドコンピューティングを実現させていると思われる。

バビル二世のラストシーンのように、体から電撃を発生させて敵を動けなくしたり、電磁波のような波動を打ち出して、相手を攪乱したりもできる。

NHKテレビのコント番組「LIFE」の宇宙人総理もこの技を使っていた。

ただし、あんな火炎放射は無理だと思う。モブサイコのような物質を破壊したりもできないだろう。

スターウォーズの「フォース」のように、一時的に他人の心を操ることもできる。

だから、地球上で現在起こっている出来事は瞬時に全世界に伝えられ、そのデータは、彼らの世界が構築された太古の昔から現在に至るまで、すべてのデータが保存されているはずで、各自がその情報を求めればすみやかに提供される。

そして、何かをしている。なんだろう?

彼らの寿命はおそろしく長い。たぶん、800年ぐらいは生きるであろう。見た目の年齢は20~30歳ぐらいで停止していると思われる。(ロバートモンロー「究極の旅」60ページ)

彼ら(聖人たち?)の能力は人知を超えていて、一般人が考える神のような力を持っているらしい。
たとえば、天気を容易に操る。大雨を降らしたり、雷を落としたり、干ばつを起こしたり、そういうことは簡単にできるらしい。

火山の噴火をある程度阻止したり、地震を軽減したりできるようだが、こちらは決定的なパワーではない。
自然力には遠く及ばない。

すごい、といえばすごいが、大したことないと言えば、大したことはない。
ミサイルとか、爆弾の破壊力のほうが、ずっと大きいし、素手で戦えば、格闘技のプロにはかなうはずもない。
そもそも、天気予報が外れても、特別な場合(戦争など)を除いて、たいした影響はないだろう。

もちろん、銃で撃たれれば死ぬ。人類の科学力のほうがすぐれている。

人類の指導者のほうがずっとパワーも影響力もある。だからこそ、隠れているのかもしれない。

人間の科学力が未熟だったころは、王族として君臨していたのかもしれない。

楳図かずお氏のマンガ「おろち」をご存じだろうか。

このマンガに出てくる「おろち」という女性は、この「彼ら」のうちのひとりである。また、水木しげる氏の「墓場鬼太郎」の「おかしな奴」に登場する仙人もこのたぐいの人間(?)だ。
ただし、人間とはいえない生命体だが。

楳図かずお氏は独特の直感でこういう生命体の存在を感知したのだと思う。

さらに、彼らは、文字通りの聖人君子ではないらしく、かなり個性的で、敵に回すとヤバい相手であることは確かである。怒らせると大変なことになる。

おそらく、全世界をカバーしているわけであるから、各国の各都市にひとりずついるとしても、かなりの人数になるだろう。

だから日本にもかなりの人数がいるはずで、4人以上、10人以下、といったところか。

われら一般人のうかがい知れない世界で、なにかが起こっているのかもしれない。