滅亡論とオオカミ少年

オカルトや都市伝説(?)について調べていると、さまざまなな、得体の知れない怪人(?)が出てくる。そしてその連中はいろんな予言を的中させたりするのだが、最後の「滅亡する」という予言だけは必ずはずれる。――やくざの方々がおこなうバクチと同じだと思う。あるいは詐欺師のおこなう詐欺と同じだ。

詐欺師というのは小さな額から儲けさせて、だんだん値段を釣り上げてきて、信用してきた段階で、どでかいヤマ(賭け)をやらせて、全部巻き上げる、というのが常套手段である、と聞いたことがある。

数十年前までは、けっこうな人たちが賭場に出入りしていて、金持ちの息子なんかが入り浸っていた、らしい。もちろんヤクザがやっていた。当時、そういった社長の息子が狙われていたのである。

手法はまったく同じやり方で、ヤクザとは思えないぐらい、ソフトでやさしく、礼儀正しく、その金持ち息子のために極上の寿司までとっていた。
聞くところによると、その賭場にいるメンバーもグルだったというのだ。わざと負けていたわけである。それで最後に大負けに負けて、打って変わって怖い人たちがやってきて、親の全財産を持っていかれた人もいた。大きなビルまで取られてしまったのである。

たとえがちょっとよくなかったが、よく似ているだろう。
人類の滅亡とか、世界の終わりだとかいって、巨額の金を集めている人々は、詐欺師に似ている。

こういった話題は、エンタメや趣味としておもしろがっているくらいはいいだろう。バクチだってそうだ。少しぐらいだったら楽しみとしていいのかなと思う。もちろん、賭博は犯罪であるから見つかったら逮捕されるので、やってはならない。何億円ものお金をとって、社会問題にまで発展するからいけないのである。

しかし、だからといって可能性がゼロではない。真逆もありうる。オオカミ少年の例もある。
――また、あんなことを言って、ウソに決まっている。などと思っていると、ウソから出たマコト、になりかねない。その可能性はゼロではない。

いつかは当たるかもしれないし、そのときは大変なことになる。――ぼくはあんまり、信じてはいない。

結論として、予言は当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。ただ、初期仏教では、お釈迦様は予言や占いを禁止していた。そんなことに惑わされてはいけない、ということだろう。

「今を生きる」ことが大切だと説いたのだ。